花とうさぎ
作者:嘉島ちあき
全11話
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花とうさぎのあらすじ
貝塚運輸のお得意さんで、アサヒマンション411号室に住む相澤さんは、いつもうさぎの被り物をしている。
大きい図体してるのに、顔だけがうさぎ。
なんであんなもの被ってるのかずっと気になっていた。
もしかして指名手配犯とか!?
なら毎日自分が運んでるこの荷物は麻薬とか!?
あらぬ想像ばかりが膨らんでしまって、結局うさぎを被っている真の理由はわからないまま。
だけどある日、いつものように集荷に行った時のこと。
相澤宅の前で子供とぶつかった拍子に・・・うさぎが取れた!!
かと思ったら、今度は布で顔をグルグル巻きにして出てきて、もう何がなんだかわからない。
もしかして、うさぎにこだわっているわけではなく、顔を隠したいだけ??
思い切って本人に聞いてみる。
梶山「これ俺個人としての質問なんすけど、なんでそんなのずっと被ってるんですか?」
相澤「・・・・・・・・僕・・・っ 人見知りなんです・・・っ!」
梶山「え・・・それだけ?」
なんとここまで徹底して顔を隠す理由が、たったの人見知りだった。
梶山「まさかそんな理由!色々考えて損した!そんなの気にすることないのに。俺なんか荷物運んでるだけなんだから!」
相澤「・・・気・・・気にしますよ!僕こんな引きこもりだから・・・梶山さんが毎日来てくれるのが、う・・・嬉しくて・・・だからっその・・・気になるんです・・・っ梶山さんが」
梶山「もしかして淋しいんですか」
うさぎを被ってる理由が知りたいだけのはずだったのに、思いのほか相澤さんのことが・・・気になりだしてしまった。
相澤さんは、男なのに。
そんな時、新しく入ってきた後輩に遊園地のチケットを貰った。
「彼女と行ってきて下さい!」って、彼女なんかいないから、相澤さんを誘ってしまった。
男2人で遊園地・・・なんて最初は思っていたのに、その日のうちに相澤さんとお付き合いすることに。
そうなったまではいい、付き合うことってこと自体はいい。
でも毎日毎日、相澤さんちに通ってご飯一緒に食べてそれでハイさよーならって帰るだけ。
・・・これじゃただの友達と変わんねー・・・ていうか食堂と変わんねーだろっ!
しかも相澤さんはこの期に及んでまだうさぎを被っている。
え・・・俺たちって、付き合ってるんですよね・・・・??
- 花とうさぎ(3話収録)
- あの笑顔をもう一度
- 僕らの最大公約数
- この度、いい方法を思いつきました。(花とうさぎの番外編)
- 4コマ(収集癖・うさぎが・まだやってた)
花とうさぎの登場人物
梶山亮太(かじやまりょうた)
貝塚運輸(宅配便業者)の配達員(新入社員)、22歳。入社して相澤宅がある区域担当になる。男性と付き合うのは相澤さんが初めて。
相澤守(あいざわまもる)
アサヒマンション411号室に住んでる。人見知りが過ぎて、顔を隠していないと気が済まない(それでうさぎ)。仕事は造花を作る内職1本で生計を立てている。料理を作るのがすごく上手。男性と付き合うのは梶山が初めて。
石田さん(いしだ)
貝塚運輸の社員のおじさん。梶山が引き継ぐ前に相澤宅がある区域を担当していた。
田平くん(たひら)
梶山から引き継いで相澤宅がある区域を担当することになった新入社員。以前は遊園地のバイトをしていたから、と梶山にチケットをくれた後輩。
花とうさぎの感想
最初は、うさぎ・・・?って思ったけど、結構おもしろかったですw
なんかBL漫画なのに、少女漫画のようなフワフワした空気感がありました。笑
それにしても相澤さん、まさかあそこまでの人見知りとは。
だけどそれが理由で内職オンリーで生計立ててるし、買い物は全部通販で済ませてるし、ネットの知識だけで料理は絶品だしで、何気にすごすぎます、相澤さん。
でも遊園地行った時の完全防備の様とか、笑えますw
その前に亮太が、自分より身長高いうさぎに向かって喋ってるとこからもう面白い。
今まで見たことない設定で、楽しく読めました(^^♪